膀胱がん
膀胱がんとは
膀胱の粘膜から発生したがんを膀胱がんといいます。
日本では1年間に23000人が膀胱がんと診断され、60歳以上の中高年に多く、男性の方が女性よりも3倍多く見られます。
原因
喫煙、化学物質(ベンジジン、ナフチルアミン、アミノビフェニル)
症状
血尿が最も重要なサインです。目で見て分かる赤色の尿が出ているのに痛みが無いことがほとんどです。
痛みが無く、目で見て分かる赤い尿が出たときには、膀胱がんをまず第一に考えます。すぐに泌尿器科専門医を受診しましょう。
膀胱がんが広がると、頻尿、尿を出すときの痛み、排尿困難、腎臓のあたりの痛みを生じるようになります。
検査
- 尿検査
- 血尿が出ていないか調べます。
- 尿細胞診
- 尿中にがん細胞がいないか顕微鏡で調べます。
- 超音波検査
- 膀胱に腫瘍がないか調べます。また腎臓や前立腺に異常がないかも調べます。
- 膀胱鏡検査
- 尿道から細くやわらかいカメラを入れて膀胱の中を観察して、腫瘍がないか調べます。
治療
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- 転移が無い場合
- まずは内視鏡手術で膀胱がんを切除します。
基本的には入院をした上で、手術室で麻酔をして行います。
内視鏡手術の結果によって内視鏡手術で完了、膀胱内に薬を入れる治療、膀胱全摘、といったその後の治療方針が決まります。 -
- 転移がある場合
- 抗がん剤による治療が中心となります。