性病・性感染症

尿道炎

• 淋菌、クラミジアが原因となります。
• 男性では尿道炎を起こし、女性では子宮頚管炎を起こします。男性では症状が強く、女性ではほとんど症状はありません。またオーラルセックスによって咽頭（のど）に感染することもあります。

淋菌

症状

尿を出すときの強い痛み、尿道からにごった膿が出る、頻尿、発熱

クラミジア

症状

尿を出すときの軽い痛み、尿道から透明な膿が出る

検査

淋菌、クラミジアともに尿のPCR検査で診断できます。

治療

淋菌では点滴の抗生物質、クラミジアでは内服の抗生物質による治療を行います。

梅毒

• 梅毒トレポネーマという細菌が原因です。
• 男性は20～40歳台、女性では20歳台に多く、日本では1年間に6000人以上の感染者がいます。
• 性的接触だけでなく、母体から胎児に感染することもあります。

症状

1. 早期梅毒第1期

   性器に初期硬結というしこりができ、中心部がへこんでいます（硬性下疳）。
   治療しなくても自然に治ります。

2. 早期梅毒第2期

   早期梅毒第1期が自然に治った3ヶ月後に症状が出ます。
   全身に赤色の発疹、口の中に白い発疹が見られます。
   治療しなくても自然に治ります。

検査

血液検査で診断できます。

治療

抗生物質による治療を行います。

性器ヘルペス

• 単純ヘルペスウイルスが原因です。くちびると性器に感染します。
• 一度感染すると完全に治すことはできません。ウイルスは神経の中にひそみ、免疫力が低下した時に再発をくり返します。

症状

1. 初めての感染
   潜伏期間

   性的接触から2～10日で症状が出ます。
   • 性器に水ぶくれや潰瘍ができ、強い痛み、高熱を起こします。
   • 女性の方が男性よりも症状が強く出ます。
2. 再発
   • 免疫力が低下したときに性器に水ぶくれや潰瘍を起こします。
   • 初めての感染の時よりも症状は軽いです。

治療

抗ヘルペス薬を使います。
症状を早く治すことができ、再発を減らすこともできるといわれています。

尖圭コンジローマ

• ヒトパピローマウイルスが原因です。
• 治療後も30%で再発します。
• 性器にカリフラワー状のイボができます。痛みやかゆみはありません。

治療

外用薬

• ベセルナクリームを1週間に3回（1日おきに）ぬります。
• 治療期間が長くかかります。

液体窒素

• 液体窒素でイボを凍結します
• 1～2週間ごとにくり返し治療を行います

手術

• イボを切除します。