ゆうとう泌尿器科クリニック

尿路結石

尿路結石

尿路結石とは

尿の通り道(腎臓、尿管、膀胱)にできた結石を尿路結石と言います。尿の中のカルシウムやシュウ酸や尿酸が固まって結石になります。
40歳以降の男性と閉経後の女性に多くみられます。
男性では7人に1人が、女性では15人に1人が、一生のうちに一度は尿路結石にかかります。
また、尿路結石になった人の80%以上が再び尿路結石になると言われています。

画像:尿路結石イメージ

原因

生活習慣(肥満、糖尿病、高脂血症、痛風など)、寝たきり、骨折、腸の手術後、遺伝、薬の影響などが原因となりますが、特別な原因がないこともあります。
尿の量が少なく濃くなると尿路結石ができやすくなるため、夏場には尿路結石になりやすくなります。

症状

腎臓の結石

  • 片側の腰のにぶい痛み、血尿。
  • 無症状のこともあります。

尿管の結石

  • 片側の腰の強い痛み、血尿

尿路結石が尿管につまると、腎臓で作られた尿の流れがせき止められて腎臓が急に腫れるために、片側の腰に強い痛みを生じます

膀胱の結石

  • 尿が近い、尿がもれそうになる、尿を出すときに痛む、といった膀胱を刺激する症状が起きます。

検査

尿検査
血尿が無いか調べます。
超音波検査
  • 腎臓が腫れているかどうか調べます。
  • 膀胱の中に石がないか調べます。
X線検査
結石の大きさや位置を調べます。
X線検査で結石が見えない場合にはCTが必要になります。

治療

  • まずは痛みを抑えるために痛み止めの薬を使用します。
  • 1cm以下の尿路結石は自然に排出される可能性があり、薬を使いながら尿路結石が尿道から外に出るのを待ちます。
  • なかなか結石が体の外に出ない場合や、1cm以上の尿路結石は手術を考える必要があります。

予防

  • 尿路結石になった人の80%以上が再発しますので、再発予防が重要になります。
  • 水分をしっかり摂取することと生活習慣を正すことが大事です。
  • 尿路結石の種類によっては食事の制限(プリン体、シュウ酸の制限)が有効なこともあります。
シュウ酸

ほうれん草、タケノコ、チョコレート、アーモンド、紅茶、ココアなどに多く含まれます。
カルシウムを多く含むものといっしょに食べることで腸から吸収されにくくなり、尿路結石の予防になります。

例)ほうれん草+かつお節、チョコレート+ミルク

プリン体

尿酸の元になります。お酒、レバー、白子、かつお、サンマなどに多く含まれます。